近年、核家族化の進行とともに、お葬式の形式や考え方が大きく変わってきました。
“小さなお葬式”や”家族葬”、さらには”直葬”など、規模を縮小した葬儀が増え、かつてのような多くの会葬者を意識した豪華な白木の祭壇は減少し、生花の飾りつけが主流となりましたが依然としてご会葬者に見せる祭壇となっております。
しかし現在のお葬式は家族・親族を中心にしたごく少人数のお葬式になってきております。この変化に伴い、葬儀業界では寡占化が進み、葬儀の差別化が求められています。

2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で、葬儀業界の市場規模は前年比3千億円減少し、1兆5060億円に縮小しました。感染拡大のため、多くの葬儀が身内だけで行われ、参列者が少なくなったことが主な要因です。コロナ解除後も、小規模な葬儀と直葬の増加が市場を抑制し、完全な回復は難しいと予測されています。

この厳しい状況下で、私たちの会社は従来の葬儀に新たな価値をもたらすため、デジタルサイネージを活用した”サイネージ祭壇”を開発しました。
これは通常の電子看板ではなく、葬儀に特化した映像を提供するものです。
65インチの大画面モニターを複数台使用し、遺影写真に故人が愛した背景動画を組み合わせ、生前の姿を思い出すメモリアル動画を再生します。
これにより、当社商品開発コンセプトである「心に伝わり心に残るお葬式」が強調され、故人をより身近に感じる演出が可能となりました。

デジタルサイネージ祭壇は、葬儀業界に新たな風を吹き込むものであり、お葬式をより感動的で個性的なものに変える手段として注目されています。葬儀社は他社との差別化を図り、新たな顧客層を開拓する機会を得ることができるでしょう。
お葬式の形式が変わる中、デジタルサイネージ祭壇は故人の思い出をより深く刻む貴重なツールとなります。