ロウソクのあげ方、消し方
なぜ仏前にロウソクを灯すのか。
それには二つの説があります。
ロウソクの明るさが「仏の智慧」を象徴しているからという説と、
ロウソクがロウを溶かしながら火を灯すところから「人生の無常」を表しているという説があります。
火を灯す時は、マッチを用いるか、仏壇専用の火つけで点火します。
ライターの火を使うのは危険です。
ロウソクの火を消す時は、手であおいで消します。
線香のあげ方
ロウソクに火をともした後、そのロウソクの火で線香に火をつけます。
線香の数は、焼香の場合と同じように考えていただければいいでしょう。
天台宗や真言宗は、仏・法・僧に捧げるという意味で焼香は三回。
ですから線香も三本です。
浄土真宗は折って横に置くのがしきたりになっています。
数珠の持ち方
数珠の持ち方は宗派によって異なりますが、基本的に両手を合わせ、房が下に来るように、親指と親指の間にかけます。
両腕はきちんと両わきにつけ、両手をあまり前方に出さないようにします。
供花のマナー
仏壇に花を添えるのは美しい色や形の花で、仏の世界をさらに高めようとする意図があります。
こまめに水を変え、花を長く美しい状態に保てるようにしたいものです。
大型仏壇の場合、上卓といって供花や灯明の台が二段になっていることがあります。
この場合は、上の花立には、しきみなどの青い葉のものを立て、下の花立てには、色のある花をたてます。
また、五具足の時の花立てが両側にある場合は、花のしつらえを左右同じにします。