自分が入るお墓を自分自身で建てることを生前墓・逆修墓と言います。
逆修（ぎゃくしゅう）とは生前に死後の幸福を祈って仏事を行うことで、死後行うよりも七倍もの効果かあるといわれます。
逆修墓は寿堂、寿蔵などとも呼ばれ、これを建てると長生きできる、めでたいもの、
長寿以外にも「家庭円満」「子孫繁栄」といった幸福を呼び込むと伝えられています。
寿陵（じゅりょう）墓とも呼ばれています。
歴史は中国で始まり、日本でも聖徳太子が建てたと伝えられています。
逆修墓には墓石のデザインを自分で決めたり、
自分が生きているうちに家族や子供と相談しながらじっくりとお墓選びをすることができます。
終活として、自分自身の満足のいくお墓を建てられる方もおられます。

生前のお墓を建てるメリット

生前にお墓を購入することは、相続税対策としてメリットもあります。
ご家族にお金を遺すと相続税がかかる場合がありますが、
お墓などの「祭祀財産」は非課税となります。
お墓や葬儀には、ある程度まとまった費用がかかります。
お墓や葬儀に必要なお金が分かると、老後の生活費や交遊費、子に遺すお金等、
見当がつけやすく安心して充実した老後を過ごすことができます。

生前にお墓を建てる注意点

公営霊園は人気が高く、緊急性が高い方に利用してもらうために、
遺骨がないと区画の申し込みができない場合があるので注意下さい。

お墓を生前購入した場合、管理費の支払いが生じることがあります。
管理費がいつから発生するのかを確認する必要があります。

ローンで生前にお墓を購入し完済前に亡くなった場合、
残ったローンの残額は債務控除の対象にはなりませんので注意下さい。