人が亡くなって初めて迎えるお盆を「新盆(初盆)」といいます。
より正確には「四十九日の忌明け後初めてのお盆」のことを指し、
四十九日前にお盆が訪れる場合は、初盆を翌年に行います。
精霊棚を作り、季節の果物や野菜をお供えして供養します。
十三日の夕方迎え火を焚いて先祖の霊をお迎えし、十六日の夕方送り火を焚いて送ります。
忌明け前にお盆になるときは、翌年を新盆とします。
新盆を迎えたら、僧侶にお経を上げてもらい、墓参りをします。
通常のお盆との違い
ご親族や知人友人の方などの大勢で、通常のお盆よりも
丁寧に華やかにお迎えいただくべき行事とされています。
また新盆の時だけ使用する「白紋天」と呼ばれる白提灯もお飾りします。
「新盆(初盆)法要」という法要を行ない、法要後に集まった方々と会食を行います。
新盆法要とは
新盆法要はお盆期間であればいつ行っても問題はありません。
当日は僧侶をご自宅にお招きし、法要を執り行います。
法要は通常のものと同じく、僧侶による読経、焼香という形で続きます。
法要が執り行われた後はお墓参りに向かうことが多くその後、解散もしくは会食になります。
新盆法要では「盆棚(精霊棚)」「盆提灯」「精霊馬」の準備が必要です。
盆棚はご先祖様の霊をお迎えし、そこで安らかにしていただくために用意する棚のことです。
盆棚は地域によっては「精霊棚」と呼ばれることもあり、
故人様の好きだったお花や食べ物、位牌などを祀ります。
盆提灯は「清浄無垢な白提灯でお迎えする」という習わしから
「白紋天」と呼ばれる白提灯を飾ります。
一般的に盆提灯は対で飾ることになりますが、白提灯は1つでも問題ありません。
地域や宗派によって飾り方などが変わるため、
事前に確認してその習わしに従って用意しましょう。
精霊馬は、あの世からこの世に戻ってくるご先祖様をお迎えするために供えられるものです。
ご先祖様をお迎えする際には、キュウリを馬に見立てて作ります。